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全日本女子バレー宮下遥選手はカワイイ大型の天才セッターで大人気!気になる2つの弱点とは?

公開日: : スポーツ関連

現在、ワールドカップバレー2015が開催されていますが、
全日本女子バレーボールメンバー中で、2人の若い選手が注目されていますね。

1人はスパイカーの古賀紗理那選手と、
もう1人がセッターの宮下遥選手

特に宮下遥選手は、大注目される要素がいくつかあります。

1)14歳でVリーグ入り、15歳で全日本入り!
宮下選手は、14歳という史上最年少でVリーグに入り、
セッターとして15歳で全日本入りを果たしました。

これは、中田久美選手以来30年ぶりの快挙。
(中田久美選手といえば、久光製薬の闘将・中田久美久監督のこと。)
中田久美

中田 現役
(現役時代の中田選手)

2)久しぶりの大型セッター!
日本もセッター以外の選手は大型化し、
世界の高さにも引けを取らないレベルになりつつありますが、
セッターだけはなかなか大きな選手が出てきませんでした。

このことは、日本のブロックの弱さにつながります。

1970年代後半~1980年代前半 小川かず子選手(150cm台)
1980年代後半~1990年代前半 中田久美選手(176cm)
1990年代半ば 中西千枝子選手(163cm)
2000年代~竹下佳江選手(159cm)

ところが、宮下選手は身長177cm

これまた中田久美選手以来の大型セッターで、
これまで弱点の1つであったブロックが強化されることになります。

3)ビジュアル的にカワイイ!
宮下選手が最も注目を集めているのは、
ビジュアル的にカワイイという点です。

「かおる姫」こと菅山かおる選手、
かおる姫

「シンデレラ舞子」こと狩野舞子選手に続き、
狩野

宮下選手は『ジブリの主人公っぽい』と人気を集めています。
宮下

宮下選手はこのようなスター性を持ち合わせた選手ということで、
おそらく、大多数のバレーファンだけでなく、特にバレーに興味がないという人も、
宮下選手に対して好感を持って観ているはずです。

しかし、私はあくまで将来の日本バレーを背負う選手として観ていて、
非常に気になる点(弱点?)が2つあります。

おそらく、それらが今回のワールドカップバレーで
正セッターとして起用されない原因ではないかと思うのです。

それは、2つともトスワークに関することです。

簡単にいうと、宮下選手のトスワークが『自分本位』なんです。

決して下手ではありません。

全日本に選出されていますから、もちろんセッターとしてはかなり上手いんです。

私が気になる点の1つは、
宮下選手が自分のペースでトスを上げているという点です。

別の言い方をすると、スパイカーへの気配りが不足しています。

それが一番わかるプレーは、
日本のスパイクを相手にブロックされ、日本のコートにボールが返ってきたときです。

ブロックされ返ってきたボールを拾い、
次の攻撃に移るときの宮下選手のトスワークが問題なんです。

よく観ているとわかりますが、
スパイカーに余裕がなく、慌ててスパイクするような場面が多々あります。

あたかも宮下選手のトスの高さが低くて、
スパイカーがギリギリでスパイクしているようにも観えます。

しかし、宮下選手のトスだけを観ていると、
特にトスの高さが低いというわけではなく、
ちょうどよい高さのトスを上げています。

では、スパイカーの助走の取り方が遅いのか、
次のプレーに対する準備が遅いのかというと、
これまた問題ありません。

この原因は、
宮下選手のトスワークに『タメ』が不足しているからなんです。

セッターは、速い攻撃をする場合でも、
あくまでスパイカーの準備状態に合わせて微調整しなければなりません。

スパイカーの準備の遅れに合わせて高いトスを上げてしまうと、
早い攻撃にはなりません。

では、どうするのか・・・・・?

セッターは手首の柔らかさを利用して『タメ』をつくるんです。

これはほんの0コンマ何秒というごくごくわずかな時間をつくり出すことで、
スパイカーに余裕を与え、助走→ジャンプ→フォーム
をできるだけ良い形でスパイクさせることにつながります。

気になる点のもう1つは、
宮下選手はアンダーパスによるトスワークが歴代のセッターと比べて多いことです。

これは、トスのコントロール性を著しく低下させています。

トスの高さ、スピード、ネットからの距離、スパイカーとのタイミングなど、
すべてについて言えることです。

これらの要素を考慮すると、
安易にアンダーパスでトスを上げるようなことはできません。

宮下選手の場合、身長が高いので、
あまり低いボールをオーバーパスでトスを上げるには無理があるとは思いますが、
それでも、ほぼ同身長の中田久美選手はかなり努力して
オーバーパスでトスを上げていたという印象があります。

この2つの点から、現在の宮下選手のトスワークが
「自分本位のプレー」であると捉えました。

別の言い方をすると、
これらの点を修正できれば、世界屈指の名セッターになれるのではないか
と期待しています。

今後、これらの点を改善し、人気・実力ともに備えた全日本の正セッターを務めてほしいものです。

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