バレーボール全日本の監督で予想できる2020年東京オリンピックの結果?!
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スポーツ関連
東京オリンピック(五輪)の会場問題で最後まで揺れたバレーボール。
しかし、全日本男子と全日本女子の次期監督については早々に決定しています。
男子は中垣内祐一(なかがいち・ゆういち)氏
女子は中田久美(なかだ・くみ)氏
それぞれの経歴については以下のとおり。
【中垣内祐一】福井県出身。48歳。
・筑波大学4年生のときに全日本入り。
・「ガイチ」の愛称で全日本のエースアタッカーとして活躍し、1992年バルセロナ五輪で6位。
・2004年に現役引退後、プレミアリーグ・新日鉄堺の監督を5シーズン務め優勝1回。
・全日本男子コーチ時代に不倫問題でバレーボールから離れる。
・今回の全日本男子監督に内定後、車で人身事故を起こし、監督就任が危ぶまれた。
【中田久美】東京都出身。51歳。
・史上最年少の15歳で全日本入り。
・天才セッターとして活躍し、1984年ロサンゼルス五輪で銅メダル獲得など3大会連続出場。
・2012年からプレミアリーグ・久光製薬の監督に就任し、リーグ優勝3度。全日本選手権優勝4度。
・『闘将』として有名。
2020年の東京五輪に向けて指揮をとる両者ですが、
男女の結果に決定的な違いが予想できます。
それは、2000年以降の五輪予選時の代表監督と五輪成績からわかります。
【男子】
[2000年](監督)寺廻 太 (シドニー五輪)出場できず
[2004年](監督)田中幹保 (アテネ五輪)出場できず
[2008年](監督)植田辰哉 (北京五輪)11位
[2012年](監督)植田辰哉 (ロンドン五輪)出場できず
[2016年](監督)南部正司 (リオデジャネイロ五輪)出場できず
【女子】
[2000年](監督)葛和伸元 (シドニー五輪)出場できず
[2004年](監督)柳本晶一 (アテネ五輪)5位
[2008年](監督)柳本晶一 (北京五輪)5位
[2012年](監督)真鍋政義 (ロンドン五輪)3位(銅メダル)
[2016年](監督)真鍋政義 (リオデジャネイロ五輪)5位
この結果からわかるように、直近の5大会に男子は全く出場できていません。
それに対して女子は、2000年のシドニー五輪は出場できていませんが、
直近の4大会では出場してしっかりと結果を残しています。
この結果の違いは何か・・・・・?
『監督』の違いです。
男女の代表監督全員に共通なのは、現役選手時代は「名選手」であったということ。
では、何が違うのか・・・・・?
それは『ポジション』です!
男子の場合、4人の監督はすべて「アタッカー」出身。
女子の場合は、出場できなかった葛和伸元氏のみ「アタッカー」出身ですが、
柳本晶一氏と真鍋政義氏の2名はいずれも「セッター」出身。
選手時代のポジションと監督としての戦績に何の関係があるのか・・・・・?
と思う人が多いかもしれませんが、実はかなり大きな関係があると考えます。
監督には「セッター」出身者が適任なんです!
その理由は、
・セッターの役割は、相手チームの状況に合わせてゲームを組み立て、
(6人制の場合)5人の選手を自分の意のままに動かし、
自分のチームの得意な形をつくること。
・セッターのポジションは、相手チームの目線と同じ方向を向いていることが多く、
自分のチーム全体を見渡すことができる。
・セッターのプレーは、派手なパフォーマンスではなく、
あくまで5人のアタッカーを最大限に活かす「縁の下の力持ち」が真骨頂である。
などなど。
これらは、明らかに他の5人のアタッカーとは異なる特徴といえるでしょう。
そして、これらのセッターの特徴すべてが、
監督としての手腕を発揮するにあたり必要不可欠であることがわかります。
ここで、話しを2020年の東京五輪に戻します。
前述した「バレーボール男女の決定的な結果の違いが予想できる」というのは、
・女子はメダル獲得が期待できる!
・男子は「開催国枠」で出場は可能であると思うが、全敗の可能性がある!
といった違いです。
ただし、女子には「不安材料」も考えられます。
それは、闘将・中田久美監督のスパルタ指導に音を上げ、
脱落する選手が出る可能性があること。
その点、男子の中垣内祐一監督は、
「ゆとり世代」の選手たちには受け入れられやすい指導方法になると思いますので、
選手たちとの化学反応を起こすことができれば、意外な好結果が生まれる可能性もあります。
試合会場で迷走した分は、バレーボール男女の結果で払拭してもらいたいですね。
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