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塩水で走る自動車をスイスとスウェーデンの企業が共同開発!

公開日: : 最終更新日:2015/01/10 クルマ、趣味など

スイスのベンチャー企業、Nanoflowcell(ナノフローセル)社が開発、発表した『Quant e-Sportlimousine(クアントeスポーツリムジン)』は、ナント「塩水」で走るEV(電気自動車)です。

しかも、ヨーロッパの公道での走行認可が下りたというのです。

Nanoflowcell(ナノフローセル)社についてはこちら↓↓↓
http://www.nanoflowcell.com/en/company


現在のところ、自動車の進化は、
独・フォルクスワーゲンが小排気量エンジンにターボを組み合わせた高燃費ガソリン車や、
マツダが取り組んでいる軽油で走るクリーンディーゼル車、
ホンダが法人向けにリースなどを開始している水素車、
植物油や廃油を利用したバイオエタノール車、
トヨタのプリウスに代表されるハイブリッド車、
日産や三菱の電気自動車など、
未来の低公害車やエネルギーの枯渇問題に向けてさまざまな開発が進んでいます。

そして、新たな候補として登場したのがナント『塩水車』!

塩水で走る車

しかも、4人乗りという実用性のあるクルマがスーパーカー並みの速さを誇るというからパワーも相当なもの。

塩水が無限の資源と考えるか否かは別として、国土を海に囲まれた日本としては注目しないわけにはいきません。

クアントeスポーツリムジンが従来の電気自動車(EV)と大きく異なるのは、ナノフローセル社が独自に開発した小型のフロー電池(流動電池)を動力とする『ナノ・フローセル・テクノロジー』にあります。

このナノ・フローセル・テクノロジーは、NASAが開発した電位「ナノ・フローセル(Nano FLOWCELL)」と酸化還元反応を利用してものです。

クアントeスポーツリムジンについてはこちら↓↓↓
http://www.nanoflowcell.com/en/quant

欧州公道で走行認可
現時点ではコンセプトモデルのみで、現車の存在はありませんが、それでも自動車王国のドイツをはじめ欧州全体での公道走行の認可がおりたという速さは、日本と大きく異なるところでしょう。

やはり、自動車の歴史を大きく塗り替えるのは欧州からスタートし、ずいぶん遅れて日本にその波が来るということになるのでしょうか・・・。

マシンはモンスター級
開発会社によると、クアントeスポーツリムジンは、燃料の塩水を収容する2つの200リットル大型タンクを搭載。

一回の航続可能距離数は約600kmと、これまでのクルマに優るとも劣らないもので、従来のEVに較べ充電回数も圧倒的に少なくて済みます。

最高出力はナント680kw(912馬力)で、最高速度は時速380キロ。

止まった状態からたった2.8秒で時速100キロまで加速でき、『マクラーレンP1』と同レベルの性能とくればまさにモンスターマシンといえるでしょう。

それもそのはず、クアントeスポーツリムジンは、スウェーデンのスーパーカーメーカーの「ケーニッグゼグ・オートモーティブ」と共同で開発研究を続けてきた経緯があります。

ケーニッグゼグ・オートモーティブについてはこちら↓↓↓
https://www.facebook.com/KoenigseggAutomotiveAB

パワー不足を指摘されるこれまでの電気自動車のイメージを覆す性能です。

塩水で走る車2

そして、驚異的なパフォーマンスに加え、環境に優しく有害な二酸化炭素をほとんど排出しないため、税金や燃料代も非常に安く済むとなると、運転する楽しさ、環境性能、経済性などあらゆる側面において優位性のあるクルマということになります。

エクステリア&インテリア
クアントeスポーツリムジンは、コンセプトモデルということもあり、そのエクステリアデザインはスーパーカーを想わせるスタイリッシュなものですが、電解液量の関係上、全長が5.25mとかなりの大きさになっています。

ただし、ボディの軽量化のためにカーボンファイバーをはじめ、さまざまな素材が採用されています。

また、ランボルギーニのお家芸ともいえる「ガルウイングドア」を採用しながら、4座を確保するという実用性もあります。

流線型を基調としたインテリアに加え、マルチメディアシステムが利用可能な空間は、近未来的なコンセプトで揃えられており、最近流行のコックピットのような雰囲気を醸し出しています。

いよいよ「塩水」を燃料とする「究極のエコカー」が登場する気運が高まってきていますが、今後は船舶や飛行機などの様々な乗り物にも活用できる日が来るのも意外と近いのではないでしょうか。

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