キメット世界新記録2時間2分台でベルリンマラソン優勝!
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最終更新日:2015/01/11
スポーツ関連
9月28日、第41回ベルリン・マラソンがドイツ・ベルリンで開催され、ケニアのデニス・キメット選手(30歳)が、ナント2時間2分57秒の世界新記録で優勝しました!
キメット選手は、
ケニアのウィルソン・キプサング選手が2013年大会で樹立した2時間3分23秒の大会記録だけでなく、
ジェフリー・ムタイ選手が2011年にボストン・マラソンで樹立した2時間3分2秒の世界記録(非公認のため参考記録)をも更新し、
史上初めて2時間2分台の選手となったわけです!
また、今大会が世界の歴代上位の記録を次々と生み出している「屈指の高速コース」で争われたことも、世界新記録誕生の追い風になったといえるでしょう。
キメット選手がマラソン選手になったきっかけは、20台半ばの頃、同じケニアのムタイ選手の練習に参加したことでした。
ムタイ選手といえば、史上最強の長距離ランナーを続々と輩出しているケニアの中でもトップ選手であり、これまでボストン・マラソン、ベルリン・マラソン、ニューヨークシティマラソンなどで優勝を収めています。
キメット選手の戦績は、2011年のナイロビ・ハーフマラソンで初優勝を飾ると、2013年の東京マラソンを大会記録の2時間6分50秒で優勝し、シカゴ・マラソンでも大会新記録の2時間3分45秒で優勝しています。
世界のマラソンは、いよいよ2時間2分台に突入かと驚くばかりですが、当のキメット選手は今回のレース後に、「当面の目標として、2時間を切りたい。可能だと思う」と語ったとのこと。
従来、体格に恵まれない日本人は短距離競技では不利ですが、精神的な粘り強さが要求される長距離競技には向いているとされてきました。
しかし、人類の限界とも思える2時間2分台という記録を目の当たりにすると、もはや日本人にはマラソンさえも厳しいのではないかと感じてしまいますね。
ちなみに、日本人の最高記録は、2002年10月13日のシカゴ・マラソンで高岡寿成選手がマークした2時間06分16秒です。
下記は歴代の世界上位記録です。
1位)2時間02分57秒 デニス・キメット(ケニア)ベルリン 2014年9月28日
2位)2時間03分13秒 エマニュエル・ムタイ(ケニア)ベルリン 2014年9月28日
3位)2時間03分23秒 ウィルソン・キプサング(ケニア)ベルリン 2013年9月29日
4位)2時間03分38秒 パトリック・マカウ(ケニア)ベルリン 2011年9月25日
5位)2時間03分59秒 ハイレ・ゲブレセラシェ(エチオピア)ベルリン 2008年9月28日
6位)2時間04分05秒 エリウド・キプチョゲ(ケニア)ベルリン 2013年9月29日
7位)2時間04分15秒 ジョフリー・ムタイ(ケニア)ベルリン 2012年9月30日
8位)2時間04分23秒 アエレ・アブシェロ(エチオピア)ドバイ 2012年1月27日
9位)2時間04分27秒 ダンカン・キベト(ケニア)ロッテルダム 2009年4月5日
ジェームス・キプサング(ケニア)ロッテルダム 2009年4月5日
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