これまでの常識を覆す長距離シューズが登場!過熱する『薄底VS厚底』論争
公開日:
:
スポーツ関連
寒さが本格的となる冬を迎え、ウインタースポーツに加えて、
各地でマラソン大会などのイベントも多くなってきます。
ところで、ランニングシューズの中でも、マラソンや駅伝の長距離選手たちが
どんなシューズを履いているかご存知ですか?
例えば、42.195kmを走るフルマラソンでは、
体への衝撃は凄まじいものがあります。
もちろん、トップアスリートのように超高速スピードになると、
さらに衝撃は高まります。
だから、当然ソール(靴底)が厚く、クッション性に優れ、
衝撃吸収能力が高いシューズが適していると思いきや、
実は真逆の『ソールが薄くてとにかく軽いモノ』というのが定番。
そこで、実際にアスリートの方に、
ソールの薄さの違いでシューズの軽さがそんなに違うのか尋ねたところ、
ごくわずかな重さの違いでも42.195kmを走破すると大きな違いが出る、
という返答でした・・・・・。
正直なところ、凡人の私にはあまりピンときませんでしたが、
実際に競技をやっているアスリートの答えですから、
やはりシューズのごくわずかな軽さでも重要だということです。
しかし、その選択は、
シューズの軽さを重視するため衝撃吸収力は犠牲にしている
ということで、本来はその両方の機能を満たしているシューズがいいのです。
そして、いよいよこの条件を満たすシューズがナイキから登場しました!
【ナイキ ズームヴェイパーフライ4%】
キャッチフレーズは
『キミの常識をうちやぶれ #厚さは速さだ』
となっています。
ナイキ ズームヴェイパーフライ4%について詳しくはコチラ↓↓↓
https://www.nike.com/jp/ja_jp/c/running/fast
このシューズは、現在、世界の長距離界を牽引する
アフリカ出身のトップアスリート選手とともに研究開発が行われ、
日本の大学駅伝の強豪チームでも実験されており、
好タイムをたたき出しています。
ということで、昨年12月3日に行われた福岡国際マラソンや
今年1月2~3日の大学箱根駅伝に出場した多数の選手たちも履いていました。
もちろん、ナイキ・オレゴンプロジェクトに所属する
福岡国際マラソン3位の大迫 傑選手も履いていました。
ところが、箱根駅伝では、
大会新記録で4連覇を成し遂げた
青山学院大学の選手たちは『アディダスの薄底シューズ』
2位の東洋大学の選手たちは『ナイキの厚底シューズ』
ということで、結果だけでみると「やはり薄底シューズがいいのでは?」
という印象をもつ方も多いかもしれません。
しかし、今年の春以降、大学駅伝は、
青山学院大学、東海大学、神奈川大学の3強に加え、
1、2年生中心のチーム構成で箱根駅伝2位の東洋大学、
3位の早稲田大学、『新・山の神』の存在を漂わせる法政大学など、
まさに戦国時代の様相となると、「薄底優位」の印象もまた変わるはずです。
やはり、長距離選手の足部への衝撃による負担を考えると、
厚底かつ軽量という最新シューズに分があるように感じますが・・・・・。
いずれにしても、『薄底VS厚底』のシューズ論争はしばらく続きそうです。
以前、水泳界でも同様の論争がありました・・・・・。
「レーザーレーサー」という高速水着が注目を浴び、
良いタイムを出すには良い水着選びが重要
といった水着開発合戦が過熱した時期がありました。
これに対して、当時の北島康介選手が
「水着ではなく、選手の泳ぎに注目してほしい」
というコメントを発していたのを思い出しました。
あるゆる競技において、
良いパフォーマンスを発揮するためのツール選びはもちろん重要ですが、
やはり、アスリート自身に注目して競技(観戦)を楽しみたいですね。
スポンサーリンク
関連記事
-
-
キメット世界新記録2時間2分台でベルリンマラソン優勝!
9月28日、第41回ベルリン・マラソンがドイツ・ベルリンで開催され、ケニアのデニス・キメット選手(3
-
-
オリンピックとパラリンピック、健常者と障がい者、スポーツ義足など競技ツールの国際基準やルールなど考えるべきことは?
エンブレムや国立競技場問題で何かと話題に上る東京オリンピック。 本来、話題の中心となる
-
-
チャリティーマッチで三浦知良選手のカズダンス!スター性はりさ子夫人も
「1・17チャリティーマッチ」で、 「KOBE DREAMS」のFWキング・カズこと三浦知良選手
-
-
錦織の師匠松岡修造カレンダー人気の理由は熱さ?ゴン中山との違い
現在はスポーツキャスターを務める松岡修造氏(47)の日めくりカレンダー、 『まいにち、修造!』(P
-
-
巨人のイケメン捕手はフジ女子アナと交際!正捕手争いの強敵は相川亮二捕手か?
今シーズンのプロ野球がいよいよ開幕します。 昨年は「カープ女子」のおかげで広島はかなり盛り上が
-
-
陸上100mで快挙!桐生祥秀が夢の9秒台で優勝!追風参考記録とは?
陸上短距離界で今最も注目を集める『桐生祥秀選手(東洋大)』がやりました! 3月28日、陸上のテ
-
-
サッカーアジア杯素人目線のスタメン!鍵は武藤、乾、清武
サッカーのアジアカップが1月9日、オーストラリアで開幕します。 2大会連続5度目の優勝を狙う日
-
-
ラグビーW杯2015に挑むエディ・ジャパン!目指すは8強進出!
第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会が、2015年9月18日~10月31日に開催されます。
-
-
46回全日本空手道選手権大会(新極真会)で躍動した19歳!
2014年10月25日(土)・26日(日)、第46回オープントーナメント全日本空手道選手権大会が開催
-
-
日本競泳のエース・萩野選手の復帰遅れは単にオーバーワークが原因ではない!アスリートがスムーズに復帰できないもっと深刻な根本的問題が?
大変気になるニュースがあります。 日本競泳男子のエース・萩野公介(21歳、東洋大)選手が、