世界大学ランキングTOP100!第4世代の研究とは?スーパーグローバル大学創成支援とは?
公開日:
:
最終更新日:2015/05/03
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日本のコーヒー業界には『サードウェーブ(第3の波)』が押し寄せていますが、
今、日本の大学には
『第4世代の研究』
の波が押し寄せています。
第1世代というのは、個人で行う研究のこと。
第2世代は、大学ができ組織で進める研究のこと。
第3世代では、国が研究に投資を始め、経済や軍事などの分野に生かし始めたもの。
そして、第4世代では、他国の研究者と連携するのが特徴です。
では、なぜ今『第4世代の研究』の波が押し寄せているのか・・・・・?
世界のグローバル化に伴い、
必要とされるグローバルな人材育成のために、
今後は「大学が社会の中心になる」といわれているからです。
日本の大学の現状を見てみましょう。
タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)が発表した
『2015年度版 世界大学ランキングTOP100』
(各大学の「教育分野」と「研究分野」が それぞれ100点満点で評価され、それらの総合でランキングが決定)
をみても、日本における大学改革の必要性は明らかです。
わが国で最高峰とされる東京大学は12位、
京都大学は27位で、
100位以内にはこの2大学しかありません。
しかも、世界的には、東京大学は上位TOP10の大学の「すべり止め」
という位置づけだといわれています。
ちなみに、ランキングTOP10は以下のようになっています。
1位)ハーバード大学(米)
2位)ケンブリッジ大学(英)
3位)オックスフォード大学(英)
4位)マサチューセッツ工科大学(米)
5位)スタンフォード大学(米)
6位)カリフォルニア大学バークレー校(米)
7位)プリンストン大学(米)
8位)イェール大学(米)
9位)カリフォルニア工科大学(米)
10位)コロンビア大学(米)
少し前の話になりますが、
日本を代表する研究機関で、
研究論文の不正が大きな社会問題になりました。
世界的にも近年は研究論文の盗用が目立ち、
東京大学の卒業論文でもインターネットの内容を丸写しで引用したものが多数発覚し、
単位を認めないという事態が起こりました。
つまり、研究論文の質の低下が広がっているのです。
英・エクセター大学では、
論文の引用回数などをもとに教員の実績を評価し、
7人に1人をリストラした実績があります。
理由は、
「学生は研究の評判が高い大学を求めており、本を読んだ教授ではなく、本を書いた教授を求めている。」
からです。
研究能力は大学ランキングに大きな影響を与えるし、
学生たちはランクの高い大学に引きつけられます。
国際的に連携した『第4世代の論文』は、
国内で完結した論文に比べて、引用される度合いが高いのが特徴。
外国人が最低1人でも研究チームに入っていると、
引用が50%増えたというデータがあります。
つまり「質が高い」と判断されるわけです。
これに対して日本の研究論文は、
今もまだ75%の論文が国内の研究者だけで書かれているのが現状です。
当然のことながら、
日本の研究論文は引用されることは少なく、
研究の質が低いと判断され、
学生たちも集まらないという結果になります。
例えば、日英をGDP比でみても、
日本のほうが研究投資は多いのに、
世界のトップレベルの論文のうち、
日本の論文を引用しているのは10.9%なのに対し、
英国は17.8%となっています。
このような観点で見ると、
大学経営の面でも、『第4世代の研究』が最大のカギを握るということになります。
優れた大学には優秀な人材が集まり、
質の高い教育を行うことでさらに優秀な人材を輩出します。
これが長期的に質の高い雇用を生み、
産業界との連携も生まれるという好循環をつくることができます。
今後は、世界レベルで競争力のある大学を増やしていかなければ、
国家としての発展も期待できない時代といえます。
これからの世界で活躍できる若者をいかに育成するか、
高等教育の在り方が問われている昨今において、
日本の大学改革のための
『スーパーグローバル大学創成支援』も、
こうした数値を目の当たりにした危機感の表れと考えられます。
【スーパーグローバル大学創成支援】
日本の高等教育の国際競争力の向上を目的に、
徹底した「大学改革」と「国際化」を断行し、
世界レベルの教育研究を行うトップ大学や、
日本社会のグローバル化を牽引する大学に、
今後10年間に渡って支援を続けるものです。
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