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食事、運動、休養、睡眠など規則正しい生活が脳機能をよい状態にする!

公開日: : 美容、健康、その他

少し前から、「残業代ゼロ法案」というものを耳にしますが、簡単にいうと、労働者に対する報酬を、働いた時間に対して(残業手当として)支払うのではなく、仕事の成果に対して支払うことを推進している政策といわれています。

そうなると、当然のことながら、できるだけ短時間で成果を出せるような仕事術が必要になります。

つまり、仕事に対して高い集中力が求められることになります。

その高い集中力を発揮するには、脳の活発な機能が必要になりますが、脳科学によると、私たちの脳は集中状態があまり得意ではなく、脳が活発なのはせいぜい15分程度といわれています。

だからこそ、脳の機能をできるだけ効率よく発揮できるように、脳を良い状態にしておくことが重要です。

対策として、脳を良い状態に保つためには、なにより「規則正しい生活」が重要であることはいうまでもありません。

その「規則正しい生活」というのを具体的にみてみましょう。

まず、人生の3分の1を占めるといわれる睡眠について。

私たちは、忙しいとどうしても睡眠時間を削りがちになりますが、「閃きは眠りから生まれる」といわれるほどですから、脳の機能的にいえばこれは最悪ということになります。

睡眠はもちろん「質」も大切ですが、ある程度の「量」はそれ以上に必要です。

ですから、仕事時間を減らしても、その分睡眠時間を増やしたほうが、結果的には仕事や勉強のパフォーマンスは必ず上がるといわれています。

また、実際にそのような経験をされた方も少なくないはず。

あえて睡眠の質についていうならば、夕食の時間帯が異常に遅くなる(例えば、寝る間際に食べる)と、血糖値が高い状態で朝を迎えることになり、目覚めは悪くなります。

朝、血糖値が下がり、糖の代わりに脂肪を分解してエネルギーにするときにできるケトン体が、脳を刺激して目覚めるというのが理想的。

そのためには、夕食を早めに食べ、寝る間際にはものを食べないようにすると、ダイエットにもなり、脳にとって大事な睡眠の質がよくなります。

次に、生きるための基本である食事について。

脳によいのは、やはり「魚」という見解があります。

というのも、最近、海外の論文で、「焼き魚や煮魚は脳の海馬(記憶を司る部位)を大きくする」と発表されたことが大きいように思われます。

また、認知機能の低下予防にも、魚と野菜中心の食事が効果を発揮するという見解も後押しする形になっています。

しかし、総合的に考えると、やはりバランスのよい食事が大切ということになるのではないでしょうか・・・。

そして、必ず食事と同時に考えなければならない運動について。

「適度な運動をすることで仕事効率がよくなり、ひいてはQOL(生活の質)をも高くなる」というのは誰もが知るところでしょう。

もちろん、適度な運動といっても、年齢や現在の身体機能、これまでの運動経験などで個人差はありますが、種類としてはウォーキングやジョギング、水泳など有酸素運動が望ましいとされています。

そして最終的には、この運動を生活の中で習慣化することができればいうことはありません。

最後に、入浴について。

夜の入浴は、ややぬるめの温度にすることで、一日の疲れを癒しリラックスできます。

つまり、自律神経のスイッチを昼間の活発な交感神経から、夜間のゆったりとした副交感神経に切り替える作用があります。

逆に、交感神経を活発にしたい朝にシャワーを浴びるならやや熱めの温度がいいでしょう。

まとめると、適切な時間にバランスのよい食事をとり、そのカロリーを消費できる適度な運動を習慣化し、入浴で疲れを癒して自律神経のバランスを整え、十分な睡眠をとる。

そのような規則正しい生活が脳機能を高め、仕事の効率が上がって定時に帰宅し、家族との時間を楽しむ。

チャレンジする価値が十分あるのではないでしょうか。

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