スパイカー経営破綻!オランダのクルマ事情は?
公開日:
:
最終更新日:2015/01/10
クルマ、趣味など
オランダの高級スポーツカーメーカーの『スパイカー』 が経営破綻したというニュースは、クルマ好きには残念ですね。
1999年に設立されたスパイカー(Spyker)では、マシンはハンドメイドで組立てられる2シーターのスポーツカーで、価格は1000万円以上。
F1やル・マン24時間レースにも参戦しています。
スパイカーは2010年にスウェーデンの自動車メーカー『サーブ』を買収して一躍有名になりましたが、その後は経営不振に陥り、厳しい経営状況であることは伝えられていました。
サーブについての記事はコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/17.html
ところで、日本では、オランダの自動車メーカーといわれてもあまりピンと来ない方が多いと思いますが、もちろんスパイカー意外にもいくつかのメーカーはあります。
『ドンカーブート(Donkervoort)』
オランダのクラッシックスポーツカーメーカーで、ロータス・スーパーセブンのレプリカを製造・販売。
このクルマはオープンカーですが、衝突安全基準をクリアしており、日本でも購入できます。
『ネッドカー(NedCar)』
オランダの乗用車メーカーで、一時はボルボやダイムラークライスラーとの提携もありましたが、現在は三菱自動車の傘下でコルト等の製造、販売を行っています。
『カーヴァー(Carver)』
「オートバイの乗り心地とクルマの安全性を兼ね備えた3輪車」というコンセプトで開発されたカーバーワンの製造メーカーです。
『ダフ(DAF)』
オランダのトラックメーカーで、現在はアメリカーのパッカーグループ。
主に中型・大型の各種トラックの製造、販売を行っており、パリ・ダカールラリーにも参戦しています。
次に、オランダのクルマの販売状況をみると、ほとんどが他国の自動車メーカーなんです。
ちなみに、2013年12月の状況をみると、以下の5社で50%を占めています。
三菱(日本)13.3%
フォルクスワーゲン(ドイツ)11.3%
ボルボ(スウェーデン)11.0%
ルノー(フランス)7.6%
トヨタ(日本)7.3%
それに対して、高級ブランドは全く売れていません。
ポルシェ、フェラーリ、マセラティ、ジャガー、ベントレー、アストンマーチン、ランボルギーニなどは0.0%です。
オランダ人は経済的で堅実な人が多いといわれますが、クルマの購入にもその特徴が出ているようです。
他にも
・オランダでは車にかかる税金が高いため、Cセグメントといわれる1600ccクラスの販売台数がもっとも多い。(日本で人気のやや大きめのワンボックスカーは、オランダではかなり高い。)
・オートマチック車は割高なため、マニュアル車が多い。
・オランダには山がなく、積雪もあまり無いため、4WD車の販売台数は少ない。
などなど。
スパイカーの苦戦は最初から見えていたのかもしれません・・・・・。
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