日本のがん生存率は胃がんや肺がんで高く白血病で低い
公開日:
:
最終更新日:2015/05/03
美容、健康、その他
日本のがん生存率の高さが明らかになりました!
これは、1995年~2009年の世界67カ国のがん登録データに含まれる2570万例のがん患者のデータを用いて、10種のがんの5年生存率を比較した国際共同研究で明らかになりました。
10種のがんというのは、①胃がん、②結腸がん、③直腸がん、④肝がん、⑤肺がん、⑥乳がん、⑦子宮頚がん、⑧卵巣がん、⑨前立腺がん、⑩白血病です。
以下はがん種別の各国の5年生存率になります。
【胃がん】
韓国(57.9%)
日本(54.0%)
ドイツ(31.6%)
米国(29.1%)
フランス(27.7%)
英国(18.5%)
【肝がん】
日本・台湾・韓国(20%超)
北欧諸国(スウェーデンを除く)・ロシア(10%未満)
【肺がん】
※世界的に10~20%
日本(30%)
イスラエル(24%)
英国(10%未満)
【結腸がん】
北米諸国・オセアニア諸国・欧州12カ国・日本・韓国(60%超)
【直腸がん】
キプロス・アイスランド・カタール(70%超)
日本(60.3%)
【乳がん】
※34カ国で80%超
日本(84.7%)
マレーシア(68%)
モンゴル(57%)
【子宮頚がん】
モーリシャス・韓国・アイスランド(70%超)
日本(66.3%)
リビア(40%未満)
【卵巣がん】
※多くの国で30~40%
米国・台湾・韓国などアジア9カ国、欧州8カ国(40%超)
日本(37.3%)
リビア(22%)
【前立腺がん】
日本(86.8%)
※リトアニア・ラトビア・デンマークで大幅に改善(%不明)
【白血病】
※21カ国で50~60%
韓国・台湾(23%)
日本(19%)
※小児の急性リンパ性白血病
オーストリア・ベルギー・ドイツ・カナダ(90%超)
日本(81.1%)
韓国(77.1%)
これらの結果から、民族的あるいは遺伝的因子が影響した可能性も否定できないと思います。
日進月歩といわれる医療分野ですから、今後ますますがんの5年生存率はアップすることでしょう。
同時に、より患者への負担の少ない治療法が出てくることにも期待したいですね。
スポンサーリンク
関連記事
-
-
地中海食は心臓病の予防や認知症の抑制以外に乳がんの予防効果も?最も効果的な地中海食の特徴は?
現在、日本人の死因の第1位は「がん(悪性新生物)」。 そのがん治療については、 免疫細胞治療
-
-
座っている時間が長いと体に悪い?がん、糖尿病、心臓病のリスクが高い?デスクワークが多い人の対策は?
やはり、「座っている時間が長いと体に良くない?」というのは、 どうやら本当のようですね。 以
-
-
日本人が発見!世界的に注目を集める『オレキシン』!ノーベル賞に一番近い『オプトジェネティクス』研究とは?解明が進む睡眠研究の最前線!
人生の3分の1を占めるといわれる『睡眠』。 このとても重要な睡眠に特化した研究施設
-
-
花粉症の免疫療法の欠点を克服した理想の治療『花粉症治療米』とは?アレルギー性結膜炎にも効果?
春は花粉症の季節。 心地よい天候の一方で、花粉症に苦しむ人が年々増加しています。 そこで
-
-
新たな肥満治療薬となるか!藍藻レプトリングリアから抽出するヨシノンA
『肥満』は、心臓病や糖尿病のリスクを高め、 特に若年層においては、余命が最長で約8年、健康寿命が約
-
-
糖尿病は認知症と関連あり!記憶を司る海馬への影響は?最近注目の筋膜リリースは糖尿病にも効果がある?
現代社会において、『糖尿病』と『認知症』という疾患名 を耳にする機会は大変多くなっています。
-
-
『健康社会宣言2015関西』の 内容は? 少子高齢化の日本における医療や介護の課題や対策は?
世界に類を見ない速さで少子高齢化が進む日本は、 ・医療の地域格差 ・少子化対策 ・介護問題
-
-
大ピンチ?!介護保険制度の行き詰まり?国民は負担増大に耐えられるか?優遇政策で財政難を解消できるか?
日本で2000年に介護保険制度がスタートし、将来の恒久的な制度を目指して これまで試行錯誤を繰
-
-
シワ取りやワキガ、脳卒中の後遺症にも行われるボツリヌス菌治療の最新治療法は?心房細動に効果!
みなさんは 『ボツリヌス菌』 というものをご存知ですか? 「地球最強の毒素」を産生
-
-
古代インド発祥のヨガで心臓病リスクを改善!有酸素運動と同じ効果の可能性
古代インド発祥の修行法である『ヨガ』は、 健康意識の高い人を中心に世界中に広がっていますが、 そ