座っている時間が長いと体に悪い?がん、糖尿病、心臓病のリスクが高い?デスクワークが多い人の対策は?
公開日:
:
美容、健康、その他
やはり、「座っている時間が長いと体に良くない?」というのは、
どうやら本当のようですね。
以前、スウェーデンのウプサラ大学の研究で、
「座位時間と細胞老化の指標とされるテロメア(染色体の末端部にある)の長さとの関連」
から、座位時間を短縮するとテロメア長が長くなり、老化を遅らせることができるということが示されました。
座位時間とテロメアの関連についてはコチラ↓↓↓
http://tt-challengemind.blog.so-net.ne.jp/2014-10-27
そして今度は、カナダのトロント大学の研究で、
「座位時間が長い人では、運動強度にかかわらず全死亡やがん、心血管疾患、2型糖尿病リスクが高い」
ことがわかりました。
この研究では、座位時間と全死亡、心血管疾患、糖尿病、がんリスクなどとの関連について検討していますが、
その結果、
・座位時間が長く運動強度が低い人で最も死亡リスクが高い
・座位時間が長い人は短い人に比べて、がんや心血管疾患による死亡・発症リスクが高い
・特に、2型糖尿病リスクは約90%上昇する
というのです。
健康管理についてのこれまでの政策では、運動を促すことに重点を置いてきましたが、
今後は座位で過ごすことによる悪影響について人々の意識を高め、
座位時間の短縮を促す取り組みも必要となるでしょう。
実践的なアドバイスとしては、
デスクワークなどの仕事で座る時間が長い人は、30分ごとに1~3分の休憩をはさみ、
立ち上がったり、動き回ったりすることがオススメですが、
実際の職場環境を考えると、周囲にはやや奇妙な行動に見えるかもしれませんね。
だから、職場のみんなでやりましょう!
一見、仕事の支障になりそうですが、意外と効率が上がって逆にはかどるかも・・・・・。
その他、自宅ではテレビは立位のまま、あるいはエクササイズをしながら視聴するとよいでしょう。
まずは、簡単なものから取り組んでみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンク
関連記事
-
ウイルスの脅威と恩恵 バクテリオファージやタバコモザイク
2014年が終わろうとしていますが、今年もまたさまざまなウイルス感染のニュースがありました。
-
無形文化遺産『和食』驚くべき「だし」の効果!健康と幸福をもたらす可能性が?
2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された『和食』。 米・野菜・魚を基本素材とし、 欧米
-
精神的・心理的要因が脳卒中の原因になりうる?
現在、脳卒中は日本人の死亡原因の第3位となっています。 その総患者数は137万人で、死亡原因の
-
乳がん患者の生活の質(QOL)を向上させる『サバイバーシップ』とは?日本での普及に期待!
『サバイバーシップ』 というものを耳にしたことがありますか? 米国ではよく使われる用語ですが
-
ブルーライトによる思春期慢性連日性頭痛など入院も 治療は?
近年、成人だけでなく小児領域においても、 ・片頭痛・緊張型頭痛 ・起立性調節障害 ・睡眠障害
-
『抗糖化』というアンチエイジングをご存知ですか?
先日、「老化度チェック」の話をしましたが、最近、『抗糖化』によるアンチエイジングが注目されていますね
-
日本人が発見!世界的に注目を集める『オレキシン』!ノーベル賞に一番近い『オプトジェネティクス』研究とは?解明が進む睡眠研究の最前線!
人生の3分の1を占めるといわれる『睡眠』。 このとても重要な睡眠に特化した研究施設
-
日本人の13人に1人がうつ病を経験!セルフチェックで早期発見・早期治療!
現代社会が「ストレス社会」といわれるようになって久しいですが、このストレスによってさまざまな心身の不
-
日本のがん生存率は胃がんや肺がんで高く白血病で低い
日本のがん生存率の高さが明らかになりました! これは、1995年~2009年の世界67カ国のが
-
受験シーズンあなたのテンパリ度をチェック!要因は生活習慣と遺伝
若い人たちがよく使う現代用語に、『テンパる』というのがありますね。 『テンパる』とは、もともと