『Choosing Wisely(賢い選択)』とは?日本版『絶対に受けたくない無駄な医療』 患者側も賢くなろう!
公開日:
:
美容、健康、その他
米国で医療の見直しを呼びかけるキャンペーンが広がっています。
『Choosing Wisely(賢い選択)』
日本版は『絶対に受けたくない無駄な医療』として出版。
このキャンペーンは、
医療者側が「本当に必要な医療を守りたい」という目的で、
「米国内科専門医認定機構(ABIM)財団」が中心になって行っているもので、
医師が自ら行ってきた医療が、本当に必要なものであったのか否かを検証しようという動きです。
具体的には、
約70の学会が「医療者と患者が検討するべき5つのこと」を掲げ、
それぞれの項目に、解説と根拠となる研究論文が明示しています。
これは、医師自らが「医療の質を高めよう」というプロ意識の表れといえるのではないでしょうか。
このような動きは、
現在、米国では医学生にとっても当たり前の知識になっているのに比べ、
日本では一部の総合内科医らが紹介しはじめた段階で、かなりの遅れをとっています。
一般に、米国の医療費は公定価格制ではないため高額で、
過剰な医療は「お手盛りだ」と社会的な批判にさらされやすく、
医療者側には医療費抑制と同時に、
医療の質の向上などが求められるという現状があります。
一方、日本では、
米国と違って医療費の個人負担が少ないため、
自分の健康に関することであるにもかかわらず、
自分が受ける医療に疑問を持たない人が多いのが現状。
わが国においても医療が高度化し、医療費が増大する中、
それぞれの検査や薬が本当に必要なものか、
ますます真剣に取り組まないといけない課題になっています。
しかし最も重要なことは、
「必要な医療を誰もが受けられる」制度
をしっかりと維持すること。
そのためには、医師の生涯教育の課題の1つとして学んでいくことと同時に、
患者側も受ける医療について学んでいく姿勢が必要になります。
現在、インターネットの普及により、
患者側も医療について簡単に調べることができる環境にあります。
「患者は黙って医者の言うとおりにしていればよい」
などという風潮はすでに過去のものとなっており、
聞きたいことがあれば何でも遠慮なく医者に質問してもいい時代です。
近年は、そのような患者の質問に、しっかりと耳を傾けてくれる医師が多いと信じています。
『Choosing Wisely(賢い選択)』についてはコチラ↓↓↓
http://www.choosingwisely.org/
日本版『絶対に受けたくない無駄な医療』についてはコチラ↓↓↓
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/228850.html
スポンサーリンク
関連記事
-
-
アイスバケツチャレンジの結果は?寄付金額は?良い影響はあったのか?新薬の開発は?何より大事なALSの早期発見のポイントは?
2014年の7月末からスタートした 『アイス・バケツ・チャレンジ(IBC)』 を憶えていますか?
-
-
日本は発酵食品大国!うまみや健康効果に世界が注目!歴史、気候風土、食文化もわかる!
2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、 一汁三菜が基本の「和食」に欠かせないのが
-
-
超ヘルシーなイスラム・中東の伝統料理フムス
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、 イスラムの戒律で認められたものであることを
-
-
急速に高齢化が進む日本!あなたの老化度はどの程度?
日本全国の100歳以上の高齢者が、ナント過去最多の5万8820人に上ることが、厚生労働省の調査でわか
-
-
薄毛や抜け毛など髪の悩みは深刻な問題!大切なヘアサイクルとは?頭皮の老化度チェックを
以前は中高年の男性に多かった髪の悩み(薄毛、抜け毛、ボリューム不足・・・など)が、 現在では若い世
-
-
シワ取りやワキガ、脳卒中の後遺症にも行われるボツリヌス菌治療の最新治療法は?心房細動に効果!
みなさんは 『ボツリヌス菌』 というものをご存知ですか? 「地球最強の毒素」を産生
-
-
不良姿勢でのスマホ使用では頚椎に小学生並みの負荷が・・・
前回、スマホやパソコン、ゲーム機から発生する「ブルーライト」が、成人だけでなく小児の頭痛や睡眠障害、
-
-
地中海食は心臓病の予防や認知症の抑制以外に乳がんの予防効果も?最も効果的な地中海食の特徴は?
現在、日本人の死因の第1位は「がん(悪性新生物)」。 そのがん治療については、 免疫細胞治療
-
-
日本人が発見!世界的に注目を集める『オレキシン』!ノーベル賞に一番近い『オプトジェネティクス』研究とは?解明が進む睡眠研究の最前線!
人生の3分の1を占めるといわれる『睡眠』。 このとても重要な睡眠に特化した研究施設
-
-
減塩と食物繊維を意識した健康な食事マーク付きの日本食がブームに
世界的に肥満や体重過多の人の数が増加していますが、ヘルシーな日本食を食べている私たち日本人であっても