*

肥満の仕組みや中性脂肪の役割を理解して動脈硬化性疾患を予防!食事療法や運動療法のポイントは?最新の肥満治療薬やさまざまなダイエット方法、動脈硬化を防ぐ意外な食べ物とは?

公開日: : 美容、健康、その他

最近、肥満についての見解の1つに、
「肥満でも健康なら良い」
という考えが広まる傾向にありましたが、

石塚
森久美子

このほどこの考えを打ち消さんばかりの研究がスウェーデンの大学から発表されました。

「肥満でも健康なら良い」という考えは間違い?新常識のアップデートはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/1308.html 

肥満は高血圧症や動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病などの引き金となることはよく知られています。

そして、肥満といえば真っ先に取り上げられるのが「中性脂肪」

中性脂肪は、人間が活動していく上で重要なエネルギー源ですが、
一方で高くなりすぎると心臓病などが起こりやすくなるので、
健康診断の重要な項目になります。

ここで、肥満の仕組みについて判明していることを簡単に述べます。

哺乳動物には「白色脂肪組織」「褐色脂肪組織」の2種類の脂肪組織があります。

それぞれの役割としては、
白色脂肪組織はたくさんの中性脂肪を蓄えるエネルギー貯蔵庫、
褐色脂肪組織は、体内の余分なエネルギーを燃やして熱産生を行うエネルギー消費器官です。

褐色脂肪組織での熱産生は、主に交感神経の支配を受けていますが、
近年の研究で、視床下部が交感神経の働きを介して褐色脂肪組織での熱産生を制御していることが判明しています。

すなわち、摂取エネルギーが多くなると、満腹感を引き起こす視床下部の活動が高まり、
同時に交感神経の活動も亢進します。

その結果、交感神経が褐色脂肪組織の細胞内での熱産生を引き起こして、
過剰なエネルギーを消費するというしくみです。

つまり、肥満動物においては、
褐色脂肪組織での熱産生が低下しているためエネルギー消費が少なく、
このことが肥満の発症ならびにその維持に関わっているわけです。

食後は、食物から取り込んだ脂肪や糖質が血液中に入り、
それらを材料として肝臓で中性脂肪が合成されます。

そして、中性脂肪は血液によって全身に運ばれ、
必要な分はエネルギー源となりますが、
余った分は皮下脂肪として蓄積されます。

ここまでは、中性脂肪は特に悪者ではなく、
人間の体に必要なものとして機能しています。

しかし、皮下脂肪や血液中の中性脂肪が「過剰」になると
肥満になったり、糖や脂肪の代謝機能不全が起こったりして、動脈硬化が進行し、
その結果、高血圧・心筋梗塞・糖尿病などの疾患につながることになります。

これらの疾患は運動制限の原因になったり、動脈硬化をさらに進行させたりと悪循環になりやすいので、
これを断ち切るための手段として【食事療法】【運動療法】が必要になります。

【食事療法】
食べ物の摂り方で中性脂肪は低下し、それによって動脈硬化性疾患(心臓病など)
による死亡リスクも低下することがわかっています。

食事療法

具体的には以下のような点に注意します。
1)過食をやめ、摂取カロリーを減らす(あなたの標準体重×25~30kcal以下にする)

2)バランス良く栄養を取る(糖質60%、タンパク質15~20%、脂肪20~25%が目安)

3)甘いもの(お菓子やジュースなど)を控える

4)魚介類と植物性タンパクを増やす(動物性タンパクを減らす)

5)油脂は固形の脂を減らし液状の油にする

6)アルコールを減らし、喫煙をやめる

7)食物繊維(野菜、果物、海藻など)や抗酸化物質(ビタミン類を多く含むもの)を取る

【運動療法】
適切な運動を継続することで中性脂肪が低下し、
善玉コレステロール(HDL)が増加することがわかっています。

ウォーキング

運動療法のポイントは以下のとおり。
1)運動の種類:激しい筋肉運動ではなく、有酸素運動(ウォーキングや水泳など)を行う

2)運動強度:心拍数が1分間に110~130回になるくらいの強さで行う

3)運動量:1日30~60分の運動を週3回以上行うことを目標にする(最近の研究では、時間のとれないサラリーマンなどは、週3回分の運動量を週1回にまとめて行っても同様の効果が得られるということが分かっています。)
※腰痛や膝痛などがある場合は、運動量の調整が必要です。

4)続けられる形で日常生活の中に運動を組み込む(エレベーターでなく階段を使うなど)

5)運動期間:効果が出始めるまで最低1か月、明らかな効果を実感できるまで3か月は継続する。

新たな肥満治療薬?『ヨシノンA』についてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/708.html

『食べる順番ダイエット』の驚くべき効果についてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/1133.html

肥満の伝染?についてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/1007.html

「ノルディックウォーキング」のダイエット効果についてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/867.html

40~60歳の日本人男性の30%が肥満!日本肥満症予防協会の発表はコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/840.html

動脈硬化や心筋梗塞を予防するアボカドの効果についてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/752.html

スポンサーリンク




関連記事

あなたの『かかりつけ医』は信頼できますか?2つの判断基準とは?

あなたは『かかりつけ医』をお持ちですか? 高齢社会の日本においては、「持っている」と答える人は

記事を読む

日本は発酵食品大国!うまみや健康効果に世界が注目!歴史、気候風土、食文化もわかる!

2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、 一汁三菜が基本の「和食」に欠かせないのが

記事を読む

高層マンションでは3階以下に住む若い女性が助かり易い?ブルジュ・ハリファではどうなるのか?

世界一高い超高層ビルといえば、 2010年に開業したアラブ首長国連邦ドバイにある 『ブルジュ・ハ

記事を読む

うつ病代替療法ホメオパシーやヨーガの課題は長期効果、再発予防効果、単独効果など

現代のストレス社会では、世界の5人に1人が心の不調を抱えていて、 その代表的な心の病である『うつ病

記事を読む

no image

ナイスガイシンドロームを克服するには自分と向き合うことから

前回、日本ではあまり聞き慣れない『ナイスガイシンドローム』についてご紹介しました。 これが長く

記事を読む

砂糖への課税は国民の健康対策として有効か?加糖飲料を減らせば糖尿病リスクが大幅に減る!

『国民の健康対策として、たばこ、アルコール、砂糖などへの課税強化を求める』 厚生労働省の有識者

記事を読む

ブルーライトによる思春期慢性連日性頭痛など入院も 治療は? 

近年、成人だけでなく小児領域においても、 ・片頭痛・緊張型頭痛 ・起立性調節障害 ・睡眠障害

記事を読む

ウイルスの脅威と恩恵 バクテリオファージやタバコモザイク

2014年が終わろうとしていますが、今年もまたさまざまなウイルス感染のニュースがありました。

記事を読む

減塩と食物繊維を意識した健康な食事マーク付きの日本食がブームに

世界的に肥満や体重過多の人の数が増加していますが、ヘルシーな日本食を食べている私たち日本人であっても

記事を読む

これまでの常識を覆す変形性股関節症の最新治療法とは?『貧乏ゆすり』で軟骨再生?最大限の効果を引き出す方法は?まずはチェックリストで早期発見!

よく「老化は下半身から始まる」といわれます。 そして、下半身から始まった病気が原因で日常生活も

記事を読む

スポンサーリンク




Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

スポンサーリンク




『eスポーツ』はスポーツか?単なるゲームか?

『eスポーツ』というものを耳にするようになって以来、そのワードに違和

驚異の『山ビジネス』とは?

少し前から1人キャンプで山を楽しむ人が増えていますが、 中には

モデル時代は・・・?でも今や味のある超イケメン俳優に!HEROを超える月9となるか?

2001年1月~3月に放送されたいわゆる「月9ドラマ」が平均視聴率3

新たな大発見!武者返しの機能が?!熊本城は熊本地震でよみがえる!

2016年4月14と16日の2回にわたり、『熊本地震』が発生しました

環太平洋大学に注目!柔道家 古賀稔彦氏の魂を感じる!

先日亡くなった柔道オリンピック金メダリストの古賀稔彦氏が、大学教授だ

→もっと見る

  • まだデータがありません。

PAGE TOP ↑