視覚障害者の点字受験がないのは、政令指定都市では熊本市だけ!
公開日:
:
美容、健康、その他
熊本市が身体障害者を対象にした職員採用試験について、視覚障害者による点字受験を認めていないことが明るみに出ました。
これは、全盲の男性が、区役所に身体障害者対象の採用試験の書類を受け取りに訪れ、点字による試験の有無を質問したことがきっかけです。
そして、職員採用試験で点字受験を認めていないのは、全国20の政令指定都市の中で熊本市だけということもわかりました。
熊本市などによると、受験資格として「自力による通勤ができ、介護者なしに職務遂行が可能な方」「活字印刷文による出題に対応可能な方」などと規定されているため、重度の視覚障害者は受験できないという説明。
実際には、視覚障害者の状況がどうなっているのか気になるところですが・・・
米国ジョンズホプキンス大学ウィルマー・アイ・インスティテュートの研究では、
「視覚障害者には無職者が多い」ということがわかっています。
この研究は、約2万人のデータを対象としていますが、「視覚障害者には、一度も就労したことがないか、完全に退職・廃業した者が多い」ことが示唆されています。
就業は生計を立てる手段にとどまらず、個人の健康や幸福にとっても重要な役割を果たすといわれていますので、次年度以降の職員採用試験での改善はさることながら、視覚障害者における職業訓練や雇用促進など更なる対策も望まれます。
ちなみに、熊本県は2000年に点字での受験ができる制度をつくり、2002年に初めて点字の問題による試験を実施しており、これまでに8回、点字の問題を作成し11人が受験したということです。
スポンサーリンク
関連記事
-
-
大ピンチ?!介護保険制度の行き詰まり?国民は負担増大に耐えられるか?優遇政策で財政難を解消できるか?
日本で2000年に介護保険制度がスタートし、将来の恒久的な制度を目指して これまで試行錯誤を繰
-
-
地中海食でテロメアを長くして健康増進や長寿も
近年、『地中海食』が注目されていますね。 理由は、地中海沿岸諸国では、イギリスやドイツ、北欧な
-
-
スポーツで職場で学校でメンタルの強い人になる!習慣を変えるだけで人生が楽しく輝きはじめる!
近年、スポーツ分野だけでなく職場や学校などにおいても、 『メンタル』の強さ について耳にする機会
-
-
急速に高齢化が進む日本!あなたの老化度はどの程度?
日本全国の100歳以上の高齢者が、ナント過去最多の5万8820人に上ることが、厚生労働省の調査でわか
-
-
高齢社会の日本は問題山積!必要不可欠な高齢者支援は?親切・丁寧な対応にビジネスチャンスも?
高齢社会で世界の先頭を走る日本では、 あらゆる面において高齢者への対応 は必須となっています。
-
-
年齢別の推奨睡眠時間は?日本人は良質な睡眠と十分な時間の確保の努力が課題
日本人の平均睡眠時間は約7時間30分で、 特に40~50代の場合が最も短く、6時間台といわれていま
-
-
シワ取りやワキガ、脳卒中の後遺症にも行われるボツリヌス菌治療の最新治療法は?心房細動に効果!
みなさんは 『ボツリヌス菌』 というものをご存知ですか? 「地球最強の毒素」を産生
-
-
食事、運動、休養、睡眠など規則正しい生活が脳機能をよい状態にする!
少し前から、「残業代ゼロ法案」というものを耳にしますが、簡単にいうと、労働者に対する報酬を、働いた時
-
-
世界で大注目の『SDGs』!達成するために必要なことは?世界を動かすためには?
今、世界中で大注目されている『SDGs』をご存知でしょうか? SDGsとは、Sustainab
-
-
『脳トレ』ゲームで脳を積極的に使おう!音読や計算が認知症や軽度認知障害の予防に!
近年、『脳トレ』という言葉を耳にする機会が増えましたが、 何のことかご存知でしょうか? 脳ト