『脳トレ』ゲームで脳を積極的に使おう!音読や計算が認知症や軽度認知障害の予防に!
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美容、健康、その他
近年、『脳トレ』という言葉を耳にする機会が増えましたが、
何のことかご存知でしょうか?
脳トレとは、脳のトレーニングのことですが、
その必要性が高まったことを意味しています。
高齢社会で世界の先頭を走る日本では、
「認知症」が大きな社会問題となっており、
これにどのように対応することができるかが国としての重要な課題です。
厚生労働省の調査で、
65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は、
2012年で約462万人、
認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」の高齢者も約400万人いると推計され、
65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍となる計算です。
さらに、2025年の認知症患者の推計では、現状の約1.5倍となる700万人を超え、
これにMCI患者数を加えると約1,300万人となり、
65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍とされています。
認知症とは、
「正常に発達した知能が脳の後天的な障害によって正常なレベル以下に低下した状態」
というのが定義です。
以前は「痴呆症」といわれていた病気で、簡単にいうと、
いろいろな原因で脳細胞が死んで働きが悪くなり、
理解力や記憶力の低下などさまざまな障害が起こり、
生活するうえで支障が出ている状態のことを指します。
人間は、生物学的には20歳を過ぎると老化の一途といわれますが、
脳の機能も、青年期(およそ13~19歳)を過ぎると加齢とともに低下するのが一般的です。
これはごく普通の生活をしていても体力や筋力が年々低下するのと同じです。
そして、体力や筋力は、
毎日の運動習慣で低下を防いだり、向上させることができますが、
脳についても、
これと同じように鍛えることが可能であるということがわかってきました。
つまり、毎日積極的に脳を使うことを習慣づけ、脳の機能低下を防ぐことで、
理解力や記憶力の低下などの症状が改善される可能性があるわけです。
では、どんなトレーニング方法があるのかというと、
声を出して文章を読む「音読」や、
ごく簡単な「計算」が脳に効果的であることが、
MRIなどの機器を用いた脳科学の研究で明らかになりました。
その効果については、
簡単な計算と音読の前後を比較したところ、
記憶力が20~30%もアップする可能性があることがわかりました。
しかし、いくら脳のトレーニング効果があるとはいえ、
音読や簡単な計算を行うことに抵抗感を持つ人がいるのも確かです。
「いい大人がそんなことを・・・」という思いがあるのも理解できます。
そこで最近は、
スマートフォンやタブレット、パソコンで気軽にできる
「脳トレ」ゲームの人気が高まっています。
この脳トレゲームについては、
脳・神経科学の研究成果に基づくものから、
単にゲーム性の高いものまでさまざまなアプリが提供されています。
最大の特徴は、
簡単な計算や暗記などのゲームを1日5~10分程度で手軽に使えるという点と、
楽しみながら脳トレできるという点です。
いずれにしても、
普段あまり使わない脳の領域を使って、脳全体を活性化
すればよいのです。
以下に、脳トレ系アプリをいくつか紹介します。
【米・Lumosity「ルモシティ」】
・神経科学者たちの研究成果に基づいて開発された脳トレプログラム。
・スマホ、タブレット用(無料版、有料版月額1200~1500円)
・パソコン用(無料版、有料版月額1500円)
・無料版は、1日3種類のゲームをプレーできる。
・有料版は、1日5種類のゲームをプレーでき、パフォーマンス分析、トレーニング履歴、脳領域モニターもできる。
【独・BBG Entertainment「アインシュタインの脳トレ」】
・30個のゲーム理論、記憶、計算、視覚を鍛えるアプリ。
・ランダムにゲームが選択される「毎日のテスト」(1回10分程度)を行うだけで、脳のトレーニングが可能。
・価格(無料版、有料版500~540円)
【トランスリミット「対戦型脳トレBrain Wars」】
・世界中のユーザーとの対戦ゲーム。
・スコアを競い合う、よりゲーム性を重視したアプリ。
・無料
【QQ TSUBASA「みんなの脳トレ」】
・観察力、記憶力、判断力、直感力、計算力、反応力のテストを行うアプリ。
・総合テストでは、最後に成績と脳年齢(目安)が表示される。
・無料
脳トレはいつから始めればいいのか、いつやればいいのかについては、
物忘れが多くなった、人の名前が出にくくなったなど、
脳機能が衰えはじめているといわれるこれらの信号が目安になります。
また、トレーニングを行う時間は、
1日のうちで脳が最も活発に働く午前中が最適です。
そして、なにより脳トレは継続することが大切です。
簡単な計算や音読を基本とした脳に最適なトレーニングを、
ゲームを通して毎日楽しく続けられると、
自分でも気づかないうちに脳が鍛えられて、
快適な生活を送れるのではないでしょうか。
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