農業が変わる!これからは野菜を植物工場・養液栽培でつくる!
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最終更新日:2015/01/31
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今、農業のあり方が大きく変化してきています。
それは、野菜づくりを工場生産しようというものです。
ご存知のとおり、植物の成長に必須なものとして、光、二酸化炭素、水、無機養分、土があります。
植物は、光と二酸化炭素を用いて光合成を行い、糖類を生産します。
糖類や窒素など無機養分から有機化合物であるセルロースなどが合成されます。
水はそれらの働きを支える成長の原動力となります。
しかしこれらに対して、土は植物体を支えてはいるものの、土自体が吸収されることはなく、成長そのものには使われていません。
逆に、土壌に問題があったりすると植物生産に悪影響が出ることさえあります。
そこで、土を使わずに、作物を育てる方法が『養液栽培』といわれるものです。
養液栽培は、土の替わりに肥料を水に溶かした培養液を使いますので、施設(建物)内でも可能となります。
つまり、根の部分には適正な量の水と養分を、地上に出ている部には温度や湿度を調節し、光合成に好適な環境を提供できる「植物工場」が誕生することになります。
そのメリットは、土壌病害や連作障害がなく、土づくりなどの作業も必要とせず、効率よく肥料や水の利用ができます。
さらに、天候や災害の影響に左右されにくく、農業事業の自動化や大規模化も比較的簡単にできるということがあります。
このような施設園芸(農業)の最も発達している国がオランダです。
あまり知られていませんが、九州と同じくらいの国土面積のオランダは、アメリカに次いで世界第2位の農業生産額を誇ります。
ナント、オランダのキュウリやトマトの単位面積あたりの収量は、日本の2~3倍にも達しています。
オランダがここ30~40年で飛躍的に収量を伸ばした要因は、土から脱却し、植物工場での農業を推進したことにあるわけです。
ちなみに、オランダのトマト、キュウリ、パプリカなどは、ほぼ100%が養液栽培による生産です。
日本では、ミツバの大部分が養液栽培であり、その他にもトマトやイチゴなどには養液栽培産のものがあります。
今後は、わが国でも土づくりから離れて養液栽培・植物工場が発展すれば、作物栽培に必要な要素を効率的に利用して、安全でおいしい野菜がたくさん供給されることになり、農業そのものの大きな発展にも繋がると期待されます。
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