1日1個のアボカドで悪玉コレステロールを減らし動脈硬化や心筋梗塞を予防
公開日:
:
美容、健康、その他
最近、『アボカド』が注目されていますね。
日本人は、サラダやサンドイッチ、ハンバーガー、巻寿司、パスタなどで食べることが多いですよね。
アボカド・クリームパスタのレシピについてはコチラ↓↓↓
http://cookpad.com/recipe/2379484
実は、アボカドの人気は2005年頃から急激に伸びはじめ、
日本の輸入果実の中でバナナ、パイナップルに次いで
3番目に輸入量の多い果実となっています。
なぜ、アボカド人気が高まっているかというと、もちろん「体にいい」からです。
世界的に最も多く栽培され、日本で売られているアボカドのほとんどを占めるのは、
メキシコ産の「ハス種」といわれるもので、
豊富な脂肪分を含むため「森のバター」や「バターフルーツ」とも呼ばれ、
果実の中でも最もカロリーがあります。
しかし、この脂肪分はほとんどがHDLコレステロール(いわゆる、善玉コレステロール)と呼ばれる不飽和脂肪酸で、
余分なコレステロールを全身の組織から肝臓へ回収する働きがあり、
血中コレステロールを増加させる心配が少ないのが最大の特徴です。
その他、ビタミンEも多く含まれています。
このような特徴から心血管に好影響をもたらしうる食品としてアボカドに着目し、
米・ペンシルベニア州立大学のチームが研究を行っています。
この研究では、
21~70歳(平均年齢45歳)の健康な過体重・肥満者(BMI 25~35)の男女45例を対象として、
①アボカドを含まない低脂肪食群
②アボカドを含まない中脂肪食群
③アボカド1日1個(約136g)を含む中脂肪食群(アボカド群)
の3種類の脂肪食群に分けて、
5週間摂取した後のコレステロール値などについて検討しています。
その結果、
・LDLコレステロール(いわゆる、悪玉コレステロール)の低下度は、アボカド群で最も大きかった。
・総コレステロールの低下度は、アボカド群で最も大きかった。
・LDLコレステロールの粒子数や粒子径が、アボカド群で最も減少した。
ことがわかりました。
LDLコレステロールは、
肝臓から全身の組織に運ばれ、
その量が多いと動脈壁に蓄積し動脈硬化を促進させるため、
進行すると脳卒中や狭心症、心筋梗塞などを引き起こす危険因子となります。
つまり、1日1個のアボカドを含む中脂肪食を5週間摂取した群では、
アボカドを含まない中脂肪食や低脂肪食を摂取した群に比べて、
悪玉コレステロールなどの脂質類の改善度が有意に(通常は95%以上の確率で)大きかったということになります。
同じような効果を示す食事としては、『地中海食』が有名ですよね。
テロメアを長くする『地中海食』についてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/553.html
アボカド1個半程度で成人男子のビタミンEの適正量も摂取できるといわれていますが、
適切な収穫時期に収穫していない果実には脂分が少なく質の高くないものが多いので、
美味しい時期とされる3-9月くらいのものがいいでしょう。
スポンサーリンク
関連記事
-
-
朝食は流行のエッグスラット、ベネディクトか定番のパンケーキ、フレンチトーストか
『エッグスラット』とは、 ガラス瓶の中にハーブやスパイスなどで味付けをしたピュレ状のジャガイモを詰
-
-
正月太り解消に即効性のあるデトックスダイエット、箸置きダイエット、一日断食など
1月も半ばが過ぎましたが、「正月太り」は解消できましたか? 年末年始はどうしても食べすぎてしま
-
-
中高年の男性は要注意!『LOH症候群』とは?その対策は・・・?
加齢による多様な身体の変化やストレスにより、 男性にも『更年期障害』があることは知られています
-
-
大ピンチ?!介護保険制度の行き詰まり?国民は負担増大に耐えられるか?優遇政策で財政難を解消できるか?
日本で2000年に介護保険制度がスタートし、将来の恒久的な制度を目指して これまで試行錯誤を繰
-
-
高齢者の腰痛では早期にレントゲンやCT、MRIなどの画像検査を行っても役に立たない?
前回、日本と米国の医療費の違いから、医療の在り方や捉え方などについて少し書きました。 一般
-
-
『健康社会宣言2015関西』の 内容は? 少子高齢化の日本における医療や介護の課題や対策は?
世界に類を見ない速さで少子高齢化が進む日本は、 ・医療の地域格差 ・少子化対策 ・介護問題
-
-
うつ病代替療法ホメオパシーやヨーガの課題は長期効果、再発予防効果、単独効果など
現代のストレス社会では、世界の5人に1人が心の不調を抱えていて、 その代表的な心の病である『うつ病
-
-
日本初!厚労省が認めたまつ毛がフサフサになる薬 グラッシュビスタ!
まつ毛の本数が少ない、短いと悩んでいる人たちに朗報! 今年3月、日本初のまつ毛貧毛症治療薬が厚
-
-
薄毛、抜け毛対策は?食事は?運動は?睡眠は?「髪と頭皮」の関係は「植物と土」の関係?
年々増加している薄毛や抜け毛などの髪の悩みは、 中高年の男性に限らず、今や若い世代や女性にまで広が
-
-
運動効果、認知機能改善、食事、肥満など高齢社会の間違った知識を変え、新たな情報を取り入れ、常識を更新しつづけよう!
寿命が延び、高齢化という社会現象を向かえた今、 いかにして『健康寿命』を延ばすか というのが誰も