脳トレだけじゃない!認知症や軽度認知機能障害の予防にはアートな余暇活動が効果的!年をとってからのパソコンにもチャレンジしよう!
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美容、健康、その他
高齢社会の日本において、
「認知症」が大きな社会問題
であることは国民の誰もが知るところです。
なぜなら、厚生労働省の調査で、
現在、65歳以上の4人に1人が、
「認知症」と認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」であり、
これが2025年には、65歳以上の3人に1人
の割合になるといわれているからです。
つまり、「認知症」や「軽度認知障害」は
他人事ではないとみんなが認識しているわけです。
ですから、みんな認知症になることを恐れています。
認知症(以前は「痴呆(ちほう)症」といわれていました)は、
さまざまな原因で脳細胞が死んで、
理解力や記憶力の低下などの障害が起こり、
生活に支障が出ます。
認知症のタイプによっては人格が崩壊し、
本人だけでなく介護をする家族も
悲惨な末路を辿るということもわかっています。
だから、「認知症にならないようにするためにはどうしたらいいか?」
ということを真剣に考え、予防に努めようとその対策を模索しています。
医療分野では認知症の研究が進み、
薬物や健康食品の開発に加え、
「音読」や「計算」など、いわゆる『脳トレ』
にその予防効果があるとして注目されています。
そして今回、かの有名な米・メイヨークリニックの研究で、
超高齢者(85歳超)における軽度認知機能障害のリスクの低減に
有効な可能性のある「余暇活動」が明らかになりました。
仕事の定年を迎え、年金生活となり、時間的な余裕が出てきたときに
とても大切なのが「余暇活動」です。
この余暇活動次第で軽度認知機能障害のリスクが減るとなると、
取り組む価値は十分にあります。
また研究では、
中年期の高血圧や慢性疾患、心血管疾患の合併、うつ症状が、
超高齢者における軽度認知機能障害の危険因子であることもわかりました。
ということは、
老後の軽度認知機能障害を避けるためには、
中年期からの健康管理が重要ということになります。
研究内容については以下のとおり。
・85~89歳で認知機能が正常な高齢者256例を対象に、記憶力や言語能力などの評価を含む神経学的検査を実施。
・約4年間の追跡期間中に121例が「軽度認知機能障害」を発症。
・中年期と高齢期の両時点で「絵を描く」「彫刻」といった「アートを趣味としていた人」では、そうでない人に比べて軽度認知機能障害リスクが73%低下。
・陶芸や裁縫などの「工芸の経験者」では45%低下、観劇や映画鑑賞、友人との社交、旅行などを含む「ソーシャルアクティビティの経験者」では55%低下。
・インターネット検索やオンラインゲーム、ネットショッピングなどの「コンピュータ使用」に関しては、高齢期のみの使用者において53%低下したが、中年期と高齢期の両時点で使用していた人では有意なリスクの低下は認められなかった。
・超高齢者における軽度認知機能障害の最も強い危険因子は、中年期での高血圧発症であった。
これらの結果をまとめると、
・将来の軽度認知機能障害の予防には、中年期から高血圧の予防対策が必要である。
・軽度認知機能障害の予防に役立つ余暇活動としては、アートを趣味にするのがベストである。
・次いで陶芸などの工芸やソーシャルアクティビティ(旅行、映画鑑賞)も有効。
・年を取ってからのパソコンの活用もかなりの効果あり。
ということになります。
結局のところ、
軽度認知機能障害の予防には、
今までにない(あるいは触れることの少ない)刺激
を入れることが重要ということでしょうか。
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