高齢社会の日本は問題山積!必要不可欠な高齢者支援は?親切・丁寧な対応にビジネスチャンスも?
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イベント、ビジネスなど, 美容、健康、その他
高齢社会で世界の先頭を走る日本では、
あらゆる面において高齢者への対応
は必須となっています。
それは、単に高齢者のできない部分のサポートであったり、
ビジネス目的のサービスであったりとさまざまですが、
いずれにしても高齢者対策は必要不可欠となっています。
自動車メーカーが自動ブレーキやパーキングアシストなど
運転技術をサポートする機能の装備にとどまらず、
最終的には自動運転のクルマを開発し、
数年後には実用化という段階にきています。
そんな中、未だに古い体質の会社や企業があるのも事実。
先日、「柑○楼」という育毛剤を販売している会社に
電話で注文したときのこと。
自分の分に加え、高齢の親の分もついでに注文しようとすると、
お試し価格(通常より安価)の場合、
自分の分しか注文できない(代理注文はダメ)というのです。
高齢になると、
耳が聞こえづらくなったり、もの忘れや認知症があったり、
さまざまな病気や機能低下による不具合・障害が出てきます。
自分のことを自分でできないことも増えてくるのが高齢者。
にもかかわらず、
通り一遍の対応しかできない柔軟性のない会社というのは、
今後のビジネス市場では苦戦を強いられるのではないでしょうか。
近年は、自治体も独自の取り組みを始めています。
それは、年をとると大変なゴミ問題
つまり、環境問題です。
高齢者世帯の『ゴミ屋敷』は全く珍しくありません。
むしろ、私たちが思っているよりずっとずっと多いんです。
高齢者の一人暮らしや老老介護の二人暮らしでは、
『ゴミ屋敷』は容易に想像できますが、
実はそれ以外に、
高齢者と障害をもつ子どもや閉じこもりの子どもの世帯、
高齢者と独身の息子の世帯
などにもかなりの割合でみられます。
「高齢者にとって、ごみは一大事」
といわれるのは、
分別方法がよくわからないし、
集積所まで運ぶのがきついからです。
ちなみに、国立環境研究所の調査では次のようなことがわかっています。
・高齢者では、1回のごみ出し(可燃物)で、重さ平均約4kgを100m程度運び、
1.7分かかっていた。
・75歳を境に2袋以上出す人は減少していた。
・後期高齢者の女性のうち半数は、足腰が悪くてごみ出しに苦労していた。
・3割の高齢者は、ごみ出しに将来的な不安を抱いていた。
・高齢者の大半は、ごみ出しが大変になったら支援制度を利用したいと答えたが、
プライバシーや遠慮の気持ちから制度利用をためらう人も少なくない。
市区町村では、このような高齢社会の現状と
来るべき超高齢社会を見据えて、
ごみの収集方法を工夫しています。
2002年に東京都町田市が始めた「ふれあい収集」は、
ごみ出しが困難な高齢者や障害者を対象に、
玄関先までごみを受け取りにいくというもの(2009年に正式に事業化)。
そして、この事業の画期的な点は、
ごみが出ていない場合には利用者に声をかけ、
応答がなければ安否を確認するシステム
であるということです。
例えば、ゴミの分別ができていなかったり、
ごみ出しの日が分からなくなったりしている
ことに収集員が気づくと、市からケアマネジャーに連絡。
認知症が疑われたり進行している場合などには、
「ふれあい収集」に移行したり、施設入所を勧めたりする。
このように、高齢者のごみ出しを支援する制度
を導入する自治体が増えています。
「ゴミ屋敷」については、全国各地で問題になっています。
「ゴミ屋敷」には2種類があり、
1つは「収集癖のある人」が外から持ち込む場合で、
家の外にまでごみが散乱し、
隣近所にも迷惑をかけていることが多いため、
周囲も気づきやすいという特徴があります。
ところが、もう1つの「心身が不自由な高齢者」が
ごみを持ち出せずにため込む場合で、
家の中にゴミが充満している状態で
外からはわかりにくいという特徴があります。
このような状況は衛生面での問題を引き起こし、
身体機能の低下している高齢者にとっては、
命取りになりかねません。
また、高齢者世帯においては、
「ゴミ屋敷」か否かに関係なく、
おむつや在宅医療廃棄物などのごみもたくさん出ます。
原則として、注射針などは医療機関、
その他は自治体が処理するということになっていますが、
実態は不透明な部分が多く今後の課題といえます。
私たちは平等に年をとり、
私たちが考えている以上に老後は長く、
予想だにしていないさまざまな問題に直面する日が必ず来ます。
今後の社会福祉の側面においても、
ビジネスの側面においても、
いずれにしても高齢者への配慮・対応
というのは避けて通ることはできません。
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