田中将大投手が肘の手術をしなかった最大の理由は?
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最終更新日:2015/01/12
スポーツ関連
右肘内側側副靭帯の部分断裂と診断され、リハビリを続けているヤンキースの田中将大投手。
本来であれば、通称「トミー・ジョン手術」といわれる靭帯の修復手術が必要ですが、今回、ヤンキースが手術という選択肢を取らなかったことを疑問視する声が出てきています。
しかし、手術をしない場合、田中投手のリハビリには6週間かかるとされる一方で、通常は復帰まで1年から1年半を要するとされる手術は、当然、長期離脱を意味します。
それを考えると、ヤンキースがリハビリによる治療を第一選択とし、うまくいかなかった場合には手術も次の選択肢に入るとしたことは、決して間違った判断ではありません。
というのは、米・ヘンリーフォード病院の「大リーグ投手の肘内側側副靱帯(MCL)再建術について」の大変興味深い報告があるからです。
報告内容は、MCL再建術を受けた大リーグ投手168人の投球成績データを検討しています。
その結果、
①再建術により、ほとんどの選手(87%)が復帰できているが、手術後に投球能力(防御率や投球回数など)が低下する。
②手術直前のシーズンで、すでに投球能力が低下していた。
③低年齢で大リーグ入りすると、腕への負担が大きくなり手術リスクが増大する。
ということが明らかになりました。
つまり、①の結果からすると、「手術=投球能力の低下」という可能性が高い確率であるわけです。
そうであれば、まずは手術をせずにリハビリに専念し、やれるところまでやろうという方針になることは想像できます。
これまで順調だった田中将大投手の野球人生で最大の試練が訪れていますが、偉大な記録を打ち立ててきた超一流の選手ですから、今回の故障も克服し、近々、私たちにその勇姿をみせてくれるでしょう。
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