近年注目のコーヒーの健康への影響は?有名大学の研究結果は信頼できる?
公開日:
:
最終更新日:2016/02/05
美容、健康、その他
近年、コーヒーの健康への影響について、
さまざまな記事を目にすることが多くなりましたが、
実際のところ良いのか悪いのか、曖昧でよくわからない
というのが現状でしょう。
少し前に、
「コーヒーをよく飲む人は、糖尿病や肝臓がんにかかりにくく、死亡リスクも低い」
というのが話題になりました。
そしてこの研究結果は、国内外の最新の研究に基づく結果で、
かなり信憑性は高いともいわれていました。
具体的には、
・コーヒーを1日に3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、死亡リスクが24%低下する。
・糖尿病の発症リスクが低い理由は、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールが血糖値を下げ、カフェインがエネルギーを熱で放出させて脂肪の蓄積を減らすため。
・クロロゲン酸やカフェインは、コーヒー豆を煎る時間が長くなるほど減るので、浅煎りの方が効率よく摂取できる。
などが判明していました。
ところが、今回、米・ハーバード大学の研究グループが、
大規模な研究(女性約16万8千人、男性約4万人のデータ)の解析結果から、
コーヒー摂取量と死亡との関係を検討したところ、
『1日に1~5杯コーヒーを飲む人は、飲まない人と比べ死亡リスクが低い!』
という結果になりました。
この研究で分かったことは、
・コーヒー非摂取群と比べ1日に1~5杯摂取する群では死亡リスクの低下が認められた。
・一方、1日に5杯超摂取する群では死亡リスクの低下は見られなかった。
・この関係は、カフェイン入り、カフェイン抜きコーヒーの両方で観察された。
・非喫煙者のコーヒー摂取は心血管、神経疾患、自殺による死亡と負の相関関係(つまり、コーヒー摂取が多いと心血管、神経疾患、自殺による死亡が減るという関係)を示したが、がんによる死亡には有意な相関は見られなかった。
という内容でした。
結局のところ、
・死亡リスクを減らすには、1日に飲むコーヒーは3~4杯がいいのか?5杯までいいのか?
・前出の研究結果では、カフェインの効果についても述べていましたが、今回の研究結果では、カフェインの有無は関係ない?
・また、前出の研究結果では、がんの予防効果もあるとのことでしたが、今回の研究結果では、がんとの関連は不明?
などなど、今後の更なる研究が必要のようです。
1日3~4杯のコーヒーでがんや糖尿病を予防!妊婦の目安、コピ・ルアクについてはコチラ↓↓↓
http://challenge-tt.xsrv.jp/1095.html
スポンサーリンク
関連記事
-
-
座っている時間が長いと体に悪い?がん、糖尿病、心臓病のリスクが高い?デスクワークが多い人の対策は?
やはり、「座っている時間が長いと体に良くない?」というのは、 どうやら本当のようですね。 以
-
-
ノルディックウォーキングと普通のウォーキングとの違いは?有酸素運動、筋力アップ、ダイエット効果が気軽にできる!
少しずつ暖かさを感じる季節になり、屋外での活動が心地よくなってきました。 これまでの寒い時期に
-
-
気になる加齢臭を撃退するには食事・運動・清潔が重要!
以前、老化度のチェックをしましたが、老化が原因とされるものに『加齢臭』があります。 加齢臭は、
-
-
うつ病代替療法ホメオパシーやヨーガの課題は長期効果、再発予防効果、単独効果など
現代のストレス社会では、世界の5人に1人が心の不調を抱えていて、 その代表的な心の病である『うつ病
-
-
古代インド発祥のヨガで心臓病リスクを改善!有酸素運動と同じ効果の可能性
古代インド発祥の修行法である『ヨガ』は、 健康意識の高い人を中心に世界中に広がっていますが、 そ
-
-
『Choosing Wisely(賢い選択)』とは?日本版『絶対に受けたくない無駄な医療』 患者側も賢くなろう!
米国で医療の見直しを呼びかけるキャンペーンが広がっています。 『Choosing Wisely
-
-
脳トレだけじゃない!認知症や軽度認知機能障害の予防にはアートな余暇活動が効果的!年をとってからのパソコンにもチャレンジしよう!
高齢社会の日本において、 「認知症」が大きな社会問題 であることは国民の誰もが知るところです。
-
-
男性更年期障害LOH症候群の原因は加齢やディレーラー・ストレス?症状や治療法は?
男性の更年期障害『LOH症候群』(加齢男性性腺機能低下症候群) というものをご存じでしょうか?
-
-
これまでの常識を覆す変形性股関節症の最新治療法とは?『貧乏ゆすり』で軟骨再生?最大限の効果を引き出す方法は?まずはチェックリストで早期発見!
よく「老化は下半身から始まる」といわれます。 そして、下半身から始まった病気が原因で日常生活も
-
-
OECDも『心の病』うつ病による経済損失に注目!発症予防が遅れる理由は?
世の中にはさまざまな病気や疾患がありますが、現在もっとも重要視されているのが、 『心の病』